1871年(明治4年)12月2日に創立した母校・湯島小学校は、本年創立150周年を迎えます。この永い歴史と伝統は、歴代の校長先生をはじめ諸先生方、PTA、地域の多くの関係する皆様のご尽力によって積み上げられ、今日のすばらしい学校に発展されました。
そして何よりは、いつの時代にもその主役である子供たちの元気と、保護者の皆様の愛情の一つひとつが連綿と繋がり地域と共に校風をつくって来られました。
1958年(昭和33年)卒業の同窓生として、現在、このようにして在る湯島小学校へ「ありがとう」という思いでございます。
さて、思い出の一つでありますが、私が6年生で卒業を前にした2月に、畏れ多くも同窓であり大偉人の横山大観先生が、ご逝去されました。私ども6年生全員は、お別れに参列することができたのです。思い出と申しますのは、当時、湯島小学校には大観先生の「富士」の絵が飾られてありました。子供ながらにそれが大切な“校宝”であるという意識はあったものの、手を伸ばせば届くかのところにあるとても親しみのある絵だったのです。誇らしくも懐かしく「富士」を拝みたいものであります。
このたび、開校150周年記念事業運営委員会の会長という大役を仰せつかりました。
光栄であると同時に、この永い歴史と伝統という重い責任を感じる次第でございます。
昨年の6月に第1回運営委員会が開催され、今日まで、このコロナ禍の中で地域そしてPTAの皆様、学校関係者の皆様のご労苦のもとで推進されて来ております。様々な制約がございますが、この記念事業を子供たちのために、そして創立200周年の礎となるよう成功に導きたく、多くの皆様のご支援ご協力を切にお願い申し上げるものです。
結びに、湯島小学校がますます発展されますことを、心から祈念いたしましてご挨拶と
させていただきます。
以上
湯島小学校開校150周年記念事業運営委員会
会 長 福 田 孝 太 郎